CBDとは?実際どのような効果があるの

f:id:kurashino99:20240126203159p:image

「CBD(カンナビジオール)」は、主に大麻草や麻などに含まれる成分のひとつで、リラックス効果や抗菌作用や抗がん作用など様々な物に効果が期待できると世界で話題となっています。

では、実際にそのCBDとはどのような物なのでしょうか?大麻草って違法じゃないの?などCBDにまつわる法律や効果などを詳しくご紹介します。

 

CBDとは?

CBDとは、カンナビジオール(Cannabidiol)の略で、大麻草や麻の種や茎から抽出可能な天然の化合物です。大麻草には、CBNやCBGなどを含む、100種類以上のカンナビノイドが含まれていますが、CBDはその中でも最も豊富に含まれているカンナビノイドの1つです。

違法性や中毒性は?

CBDなどのカンナビノイド製品は日本でも合法です。

日本では、大麻取締法の改正により、2022年4月1日から、大麻草の成熟した茎や種子から抽出・製造されたCBDを含む製品については、大麻取締法上の「大麻」に該当しなくなったため、合法的に販売・使用できるようになりました。また、製造工程表、成分分析表(COA)があれば海外からの輸入も可能です。

ただし、THC(テトラヒドロカンナビノール)を含むCBD製品は、依然として違法です。THCは、大麻草に含まれるカンナビノイドの1つで、精神を活性化させる作用があり、このTHCが日本で違法な物質となります。

CBDがもたらす効果

人間には身体の機能を調整するエンドカンナビノイドシステム(ECS)が備わっています。ECSは、睡眠の調整、気分の安定、記憶の構成など様々な生理機能の調節に重要な役割を果たしています。病気やストレスでECS機能が低下すると、不眠や精神不安定など様々な症状が現れます。

CBDなどのカンナビノイド製品はECSの機能を調節する働きがあるとされており、そのため、ECSの機能が低下することで引き起こされるさまざまな不調の改善に効果が期待されています。

  • ストレス緩和・リラックス効果

CBDは、セロトニンドーパミンなどの神経伝達物質に作用し、自律神経を整える効果があるとされています。そのため、ストレスや不安を緩和し、リラックス効果を得ることができると考えられています。

  • 抗炎症効果

CBDは、炎症を抑える効果があるとされています。これは、CBDが炎症を引き起こす物質の生成を抑制する働きがあるためです。そのため、アトピー性皮膚炎や関節炎などの炎症性疾患の症状を緩和する効果が期待されています。

  • 鎮痛作用

CBDは、痛みを抑える効果があるとされています。これは、CBDが痛みを引き起こす物質の働きを抑制する働きがあるためです。そのため、慢性的な痛みや神経痛などの症状を緩和する効果が期待されています。

  • 睡眠改善作用

CBDは、睡眠の質を改善する効果があるとされています。これは、CBDがセロトニンメラトニンなどの睡眠ホルモンの分泌を促す働きがあるためです。そのため、不眠症睡眠障害の改善に効果が期待されています。

CBDは、てんかん発作を抑える効果があるとされています。これは、CBDが脳内の神経細胞の活動を調節する働きがあるためです。そのため、てんかん患者の症状改善に効果が期待されています。

  • 抗がん作用

CBDには、がん細胞の増殖を抑える効果があるとされています。これは、CBDががん細胞のDNAを傷つける働きがあるためです。そのため、がんの治療に効果が期待されています。

 

これらの効果は、動物実験臨床試験で確認されたものであり、人での臨床試験はさらに必要です。また、CBDには花粉アレルギーなどの副作用もあるため、使用する場合には注意が必要です。

 

製法によるCBDの違い

アイソレート、フルスペクトラム、ブロードスペクトラムと製造方法によって種類がCBDでも種類が異なります。

  • アイソレート

麻からCBD成分だけを抽出する製法で、粉末状で純度99%のCBD成分で、CBD以外の成分は含まれていません。その他のカンナビノイドによる恩恵は期待できませんが、ドーピングに該当しないので欧米では愛用しているアスリートもいます

麻や大麻草に含まれる全ての成分を含んだCBD製品で、様々なカンナビノイド成分によるアントラージュ効果(相乗効果)を最大限に期待する事ができますが、日本では違法な成分となるTHCも含まれているため、現在の日本では違法な製品となります。

CBD以外のCBN.CBGなど様々なカンナビノイド成分が含まれるCBD製品です。THCは含まれていないため、日本でも使用や販売が可能です。アイソレート単体よりもアントラージュ効果が期待できます。